あと4年は仕事がなくならないぞ。 (後ろにいるのは京本正樹か?) * 豪華な外国客船では、イベントなど接客部門を担当する船長と、実際の航行を指揮する船長(スタッフ・キャプテン)がいるという。 海運雑学ゼミナール:日本船主協会 東京・大阪・宮崎と実績のないタレントが県の首長になることが続いているのを見ると、知事も外国客船の船長のように2人作って、片っぽうには「県のセールス」や「県民サービス」を担当してもらって、実務的なものと別枠で知事を選ぶようにしたらよいのではないかと考えられる。 現在でも、似たような立場として観光大使などが存在するが、これは選挙で選ばれているわけでもないし、「大使」としての露出も少ない。 「大使」となっているタレントは、「大使」としての仕事によってタレントとしての自分の価値が上昇するというより、タレントとしての自分の知名度などに「大使」の仕事が依存されている。つまり、「大使」はタレントとしてのうまみにつながらず、意欲がわかず、タレントを抱える事務所としても積極的に一線級のタレントを「大使」へとアピールしようという動機を持たない。 しかし、これが上記の外国船船長のような知事、実務担当知事と「セールス・サービス」担当知事の2人制だったら話は変わる。 この2人知事制のメリットは大きく3つある。 まず、今のように賞味期限が切れたタレントが残存している知名度を活かして政治家となることによって、アテンション・ジャンキーとしての自分を満たそうと、政治の重大なポジションをいたずらに占め、何も変わらないなら良い方で、自身の無知を気づこうとしない怠惰から発される腐臭漂う思い込み・思いつきを実現しようとしてしまう現状のような危険を防げるという点がある。 これは、知事を2人にすることで、実務担当に実績も説得的なビジョンもないタレントを選ぼうとするとき、従来までの「県のセールス」と「親しみ・楽しさ」という言い訳が有権者にも通用しないものとして自覚され、タレントを忌避するようになるからだ。さらに「セールス・サービス」担当知事選挙でマス・メディアのばか騒ぎがなされることで間接的に実務担当知事選挙は落ち着いたトーンで報道がなされ、候補者は今のようなイメージや勢いでの戦いがしにくくなるという効果があるかもしれない。 つぎに、明確に「県のセールス」「県民サービス」を担当とする知事を選ぶことで、犯罪を行いながら道徳を説くという低レベルの、賞味期限が切れた、タレントは選ばれなくなる点。 考えても見てほしい、わざわざ「県のセールス」を選ぶというのに、どうして森田健作を選ぼうとする人がいるだろう千葉県出身(※)で彼とキャラクターがかぶりそうな有力候補として(世界の)千葉真一もいるし、原稿を読むのがうまそうなNHKのアナウンサーもいるではないか。セールスでいったらヨネスケの家庭への浸透度に勝る人物はいないだろうし、若い世代の千葉県への注目を集めるなら押切もえが『Ane Can』に千葉県知事の肩書で登場するのだから森田健作が歌うよりもはるかに効果があるだろう。さらに極めつけは、ドラマで総理大臣を演じた木村拓哉が千葉県出身なのだから知事くらいできるだろう。抱かれたい知事No1は間違いなしだ。個人的には真木よう子の渋さに投票したいが、このような知事を選ぶむずかしさは、一歩間違えると現在の観光大使と似たようなポジションへ堕ちてしまう点だろう。そこは、県民のセンスが問われる。 そしてなにより、立候補するタレントの質が向上する。 上で千葉真一から木村拓哉などと千葉出身のタレントを挙げていったが、現在の知事や観光大使にこのレベルの人たちが積極的に立候補しようとはしないだろう。既述したように、現在の観光大使はタレントの実績になるというよりも、タレントの実績に「大使」が依存するという状況に感じられ、タレントとしても事務所としても積極的に活動するうまみがなさすぎる。また、現在のような知事では失敗のリスクを考えれば、タレントとして活躍できている時期に立候補する動機がない。 これが「セールス・サービス」担当知事ともなれば話は別になる。 選挙戦に立候補するだけで、公選法の規定によって相当程度のメディア露出が保障される。これならたとえ落選しても損はない。「セールス・サービス」担当なので政治的なリスクを負わなくてすむ。 当選したら、「県のセールス」として全国各地で仕事ができる。どこかにいって何かを売り込む・視察するたびにメディアは追いかけてくれる。マス・メディアとしても数字は取りたいが、政治ネタもしなくてはいけないのでタレント知事に飛びついてそれらしいポーズをとってみるという現状を積極的に肯定してくれるので好意的に取り上げるだろう。 そのまんま東のように商品のパッケージに自分のイラストを付けたり立て看板も作られるだろう。 (できたら、こういった場合には通常より安くではあるが利用料を徴収して知事の給与にあてられたら、予算面でも助かるだろうし、有権者も真剣に選ぶだろう。落花生や梨のパッケージに森田健作か押切もえかどちらを選ぶと聞かれたら答えるまでもないだろう) 各県にも「セールス・サービス」担当知事がいるのだから、気は抜けない。テレビの特番で全国知事会の放送だってあるはずだ。 議会でも答弁にたって、現在の知事同様に用意されたペーパーを読み、会見にでて予め回収されている質問をもとに作成されたコメントを読むのが、テレビに映され、新聞に掲載される。 これでも立候補するタレントがいなくて、結局、森田健作におちつくのではないかという疑問も生じるが、たとえ立候補しても彼の当選はないと考えられる。 なぜなら、木村拓哉が立候補することはないとしても、そこから森田健作へ至るまでに存在する多くのタレントがいて、知事としての露出に魅力を感じる事務所、注目への嗜癖を満足させたいタレントは必ずいるだろうからだ。 もしかしたら、この知事2人制でも、実務担当知事にタレントが選ばれるかもしれない。 そのときは、きっとそのタレントが本当に能力があるか、有権者にほんとうに能力がないかだろう。 (※)ウィキペディア:千葉県 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C 石川滋さんの活動日記:きょうも歩く「理想の上司がしっくりこない」 で示された毎年恒例の理想の上司アンケートの結果への違和感。“プレイヤーとして素晴らしくても、自分を管理し、自分に指示を下し、自分を評価する人物がどうあるべきか、そういう観点があまりにもなさすぎる。”というのは確かにそうだと思う。これは新入社員を対象にしたものなので、無理もないかもしれないけれど。 「セールス・サービス」担当知事の選挙はこの点、そういう観点抜きでよいのだから楽だろう。 ちなみに、福島研知事は伊東美咲がいいと思う。
by sleepless_night
| 2009-03-30 20:34
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