2008年 10月 23日 ( 1 )

OUT OF 眼中。



 以下のように30秒で計11枚の写真をナレーションと共に流す民主党の政党CMをテレビで見て驚きを感じた。
①40~50代の男性の話を水田で聞く小沢代表。
②同じく水田で30代の男性と話す小沢代表。
③作物を手に顔をほころばせる小沢代表。
④公民館のような場所で話す小沢代表。写真に写っている12人の聴衆の中心が3人の白髪の男性の後姿と後頭部が禿げている一人の男性。
⑤事務所のような場所で40~50代のアロハのようなシャツを着ている恰幅のよい男性の話を真剣な面持ちで聞く小沢代表。
⑥同じ場所で話を聞いているような小沢代表。
⑦施設らしき場所で入所者の高齢女性の話しに耳を傾ける小沢代表。女性の後ろに介護士らしき40代の女性。
⑧野外の集会でテントの前に立ち微笑む小沢代表。テントの中に30~40代の女性二人、テントの後ろに50~60代の男性が拍手。
⑨公園での集会で話を聞く小沢代表。写真中央は座って幼児を抱く20代の女性。その隣に20~30代の女性が3人。保育士らしき格好をした30~40代の女性。その背後にカメラなどを担いだ男性のカメラマン多数。
⑩同じ場所で微笑む小沢代表のアップ。
⑪水田で何かを手を振りながら何かを話す小沢代表。

 
 前回のCMも同じように11枚の写真とナレーションで構成されているが、映し出されているのは
①都会の交差点を渡る人々を上から。
②中小の運送会社の小型トラックを洗う50代の男性。
③パン工場で食パンを袋につめている20代の男性。
④オフィスで残業をしている20~30代の男性がカップラーメンを食べている。
⑤病院の待合室で座る20~30代の女性とその子、60~70代の男性二人。背後に受付で女性の看護師と年齢判別不明の女性。
⑥郊外の一戸建て郡。
⑦花屋の20代の女性店員が花を選んでいる。背後に30~40代の女性店員。
⑧都市の路上で携帯をかける20~30代の男性。
⑨小学生向けの学習塾で男の子に声をかけている30代の女性教師。
⑩郊外の住宅街でベランダで子どもをあやす30代の夫婦。
⑪「生活が第一」と言う小沢代表。

 比較してみれば、 
 前回のCMは都市・郊外の20~30代が中心となる対象で、メッセージは「景気・労働・子育て」が中心的だと解釈できる。
 対して今回のCMは地方・郊外の50代以上が中心となる対象で、メッセージは「地方(農業)・年金・子育て」が中心的だと解釈できる。
 なにより特徴的な違いは、前回は中心を20~30代においても(都市か地方かの色が薄い場面で)50代や60代以上の高齢者を出してバランスをとって(とろうとして)いるが、今回は20~30代の都市部で働く人が一人も出ていない。本当に皆無で、そもそも、前回にあった「労働」のメッセージが完全に消えていること。

 これが地方や都市部でも昼間のみに流されているならわかるが、他のバージョンもなく、これだけを都市部で終日流していいのだろうか。
 なぜ流しているのか理解に苦しむ。
 今回CMから消えた層は黙っていても民主党に投票する、あるいは何を言っても民主党に投票しない(どこでもいいから投票してくださいって共産党にあげたということ?)と考えて、眼中にないと言いたいのだろうか。消えた「労働」は民主党政権にとって最重要項目ではないことになったのだろうか。
 前回衆院選の民主党の東京・神奈川での結果や世論調査の結果を踏まえての判断だったのか、非常に疑問だ。
 というより、大丈夫?
 総理を二人辞めさせた法案をあっさり通してしまったけれど、そこまで選挙だけを考えているのに、重要なCMがこれで大丈夫なのだろうか。



 
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by sleepless_night | 2008-10-23 23:42 | メディア