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OUT OF 眼中。



 以下のように30秒で計11枚の写真をナレーションと共に流す民主党の政党CMをテレビで見て驚きを感じた。
①40~50代の男性の話を水田で聞く小沢代表。
②同じく水田で30代の男性と話す小沢代表。
③作物を手に顔をほころばせる小沢代表。
④公民館のような場所で話す小沢代表。写真に写っている12人の聴衆の中心が3人の白髪の男性の後姿と後頭部が禿げている一人の男性。
⑤事務所のような場所で40~50代のアロハのようなシャツを着ている恰幅のよい男性の話を真剣な面持ちで聞く小沢代表。
⑥同じ場所で話を聞いているような小沢代表。
⑦施設らしき場所で入所者の高齢女性の話しに耳を傾ける小沢代表。女性の後ろに介護士らしき40代の女性。
⑧野外の集会でテントの前に立ち微笑む小沢代表。テントの中に30~40代の女性二人、テントの後ろに50~60代の男性が拍手。
⑨公園での集会で話を聞く小沢代表。写真中央は座って幼児を抱く20代の女性。その隣に20~30代の女性が3人。保育士らしき格好をした30~40代の女性。その背後にカメラなどを担いだ男性のカメラマン多数。
⑩同じ場所で微笑む小沢代表のアップ。
⑪水田で何かを手を振りながら何かを話す小沢代表。

 
 前回のCMも同じように11枚の写真とナレーションで構成されているが、映し出されているのは
①都会の交差点を渡る人々を上から。
②中小の運送会社の小型トラックを洗う50代の男性。
③パン工場で食パンを袋につめている20代の男性。
④オフィスで残業をしている20~30代の男性がカップラーメンを食べている。
⑤病院の待合室で座る20~30代の女性とその子、60~70代の男性二人。背後に受付で女性の看護師と年齢判別不明の女性。
⑥郊外の一戸建て郡。
⑦花屋の20代の女性店員が花を選んでいる。背後に30~40代の女性店員。
⑧都市の路上で携帯をかける20~30代の男性。
⑨小学生向けの学習塾で男の子に声をかけている30代の女性教師。
⑩郊外の住宅街でベランダで子どもをあやす30代の夫婦。
⑪「生活が第一」と言う小沢代表。

 比較してみれば、 
 前回のCMは都市・郊外の20~30代が中心となる対象で、メッセージは「景気・労働・子育て」が中心的だと解釈できる。
 対して今回のCMは地方・郊外の50代以上が中心となる対象で、メッセージは「地方(農業)・年金・子育て」が中心的だと解釈できる。
 なにより特徴的な違いは、前回は中心を20~30代においても(都市か地方かの色が薄い場面で)50代や60代以上の高齢者を出してバランスをとって(とろうとして)いるが、今回は20~30代の都市部で働く人が一人も出ていない。本当に皆無で、そもそも、前回にあった「労働」のメッセージが完全に消えていること。

 これが地方や都市部でも昼間のみに流されているならわかるが、他のバージョンもなく、これだけを都市部で終日流していいのだろうか。
 なぜ流しているのか理解に苦しむ。
 今回CMから消えた層は黙っていても民主党に投票する、あるいは何を言っても民主党に投票しない(どこでもいいから投票してくださいって共産党にあげたということ?)と考えて、眼中にないと言いたいのだろうか。消えた「労働」は民主党政権にとって最重要項目ではないことになったのだろうか。
 前回衆院選の民主党の東京・神奈川での結果や世論調査の結果を踏まえての判断だったのか、非常に疑問だ。
 というより、大丈夫?
 総理を二人辞めさせた法案をあっさり通してしまったけれど、そこまで選挙だけを考えているのに、重要なCMがこれで大丈夫なのだろうか。



 
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by sleepless_night | 2008-10-23 23:42 | メディア

戦後的な。



“2006年12月に教育基本法が改正される根拠となったのは、GHQ(連合国軍総司令部)の干渉を受けて制定されたために「個人の尊厳」を強調しすぎた結果、個人と国家や伝統との結びつきがあいまいになり、戦後教育の荒廃を招いたという歴史観であった。だが果たして、教育基本法のもとで「個人の尊厳」は強調されてきたのか。問い直されるべきなのは、旧教育基本法の中身よりも、むしろこのような歴史観そのものではなかったか。”

 東久留米市立第七小学校(七小)に1968年に入学した原武史(明治学院大教授・日本政治思想史)さんは、4年から6年にかけて同じ学年で一人の担任によって運営されたクラスを拠点に作られた“国家権力からの自立と、児童を主権者とする民主的な学園の確立を目指したその地域共同体”を「滝山コミューン」と呼ぶ。

 政治の季節が過ぎたといわれる70年代は、原さんが過ごした東京郊外の団地では、画一的な団地に合わせる形で家族が集まり、主にその専業主婦たちが革新的な政治勢力・政治運動の担い手となった。
 七小では、自民党や学校の御用組織だったPTAが団地住人の保護者たちの運動によって親たちの手に戻り、それが学校のクラス運営での革新的な動きを試みる教員を支えた。
 
 原さんが小学生で直面したそれは、日本教職員組合教研第第八次大阪集会で生まれた民間教育研究団体・全国生活指導研究協議会(全生研)が唱えた集団主義的教育「学級集団づくり」だった。
 旧ソ連の教育学者マカレンコの教育法を引いた「学級集団づくり」は、ひとつの“「物理的なちからとしての存在」”である集団が民主集中制を原理として単一の目的に向かい統一的行動をし、非民主的な力に対抗するために、目的自覚的な教師の指導によって集団の担い手としての子どもたちを変えていくこと、そして、そのように発展した集団は自集団のみではなく、絶えず外部を民主的集団へと形成することで反動勢力から憲法や教育基本法に基づく公教育を守ることを目指した。
 「学級づくり」では、クラスが班に分けられ、活動において班の数より一つ少ない係りを用意することで班を消去法で競わせ(一斑ずつ落としていく)、目標点を定めて係りの実行を評価する、集団発展へ向けられた(課外活動のみならず給食や掃除にいたるまでの)恒常的な競争状態をクラスに作り、集団に従わないものを「追求」というつるし上げへと追いやった。
 一人の教師が担任するクラスよって実施された、この教育法が押し付ける「みんな」「なかま」が、やがて、学校の児童委員会を通じて学校全体へと侵食していく様に、原さんは強い違和感を感じながら、中学受験のための塾を避難場所としつつ、集団行動のもたらす「快楽」へ抵抗していた。 

             *
 
 中山成彬前国交・元文科大臣にも、この本は読んでみてもらいたいが、彼の小学校入学以前に完成させられたであろう自我は、日教組であろうとなかろうと教育の権力は暴力へ容易に転化することを理解できないだろう。

             *
  
はてブ 痛いニュース 中山国交相「日本の教育のガンは日教組だと思ってる」
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1178267.html

dj19の日記 中山成彬、飛ばしてるね
http://d.hatena.ne.jp/dj19/20080926/p1
 “近所のオッさんじゃなんだぜ、大臣なんだぜ!”

元検 弁護士のつぶやき 中山国交相の発言問題
http://www.yabelab.net/blog/2008/09/27-102321.php
 “勉強もしない、経緯も確認しない、根拠事実の調査もしない、センシティブな問題に無神経。それで自分の信念(というか重い込み)だけでぺらぺらと薄っぺらな発言を繰り返されたんじゃたまらんですよ”

アケガタ 中山国交大臣の発言について
http://d.hatena.ne.jp/Tez/20080928/p1
 満蒙開拓団と故郷喪失の沖縄出身者が国策によって開拓した場所を空港建設で取り上げられる反発が闘争だった。成田空港問題への中山の「ゴネ得」発言がいかに国策に翻弄された人々の苦しみに関心がないか。

非国民通信 すくいようがない
http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006/e/dddde91f4c6708fb4570f188cdf664e2
 担当外のことを差し置いて自分の好きなことをやる発想。
 安倍と並んで麻生も軽く見られた。

過ぎ去ろうとしない過去 そろそろ中山国交相の失言について語っておくか
http://d.hatena.ne.jp/hokusyu/20080927/p1
 日教組と学力の因果関係など示せるはずがない。明らかな虚偽で誹謗中傷するのは問題。

Munchener Brucke 中山大臣辞任 何が問題だったのか?
http://d.hatena.ne.jp/kechack/20080927/p1
 “右派に一定の支持がある妄言は、問題にならない場合があるというのが最近に傾向”
 日教組発言への違和感。教育問題への貧困な単因論、所管外、カラ手形。

vanacoralの日記
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20080928
 中山妄言を支持する「有識者」たち。

ですぺら 戦後教育の垂れ流す害毒について
http://black.ap.teacup.com/despera/339.html
 昭和18年生まれの中山って戦後教育第一世代だよね。

kojitakenの日記 中山成彬の妄言は、争点そらしというより単なるKYだ
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20080928/1222605868
 中山発言は麻生の集団的自衛権発言と合わせて、経済問題から目をそらせる狙いがあるようだが、安部の前例からもそれは失敗するだろう。

伊藤乾の常識の源流探訪 中山前国交相の「情報自爆テロ」?
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20080929/171976/
 潜在的ネット右翼の数100万票を引っ張れたならたいしたもの。
 中山自身がテレビで持論を主張できると共に、麻生内閣にもマイナス要因ばかりではないだろう。国民に見られたくない争点を隠せれば勲章モノ。

EU労働法政策雑記帳 日本教職員組合の憲法的基礎
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-4ed1.html
 日教組の憲法的基礎って28条じゃなかったの?

切込隊長blog 中山成彬国交相が華麗に見せた逆炎上パターン
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2008/10/post-c79c.html
 “日教組批判の一部だけ切り取って中山支持に回ってあおりまくるという現状というのも、何かすさまじい勢いのネットによる衆愚政治の帰着点なのかしら”

               *
 様々に批評がなされているが、次の選挙も彼は勝つ。
 http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/data/shugiin44/pdf/h17sousenkyo_050911_03_13.pdf

 「中山GJ」などと言ってみた人々は、『滝山コミューン1974』を読んでみてほしい。
 日教組の生み出した一つの教育が、いかに「戦後的」だったのか分かるだろう。



追記)
 次期衆院選に中山前大臣が出馬しないとの報道。
 一連の発言について、麻生総理が“閣僚になられたら、されない発言だ”と述べて、中山前大臣が想定外のバカだったと評価したが、あれだけ「子どもたちのため」だの「火の玉になる」だのぶち上げて“次の選挙は本当に危ないが、政治生命を懸けてでも国民に訴える責任がある”と言っておいて、出馬しないとは、どこまで責任感の無いヘタレなのだろう。(官僚一家だから行革担当はできないと断った時点で十分だが)
 仮に党が出馬に難色を示したのなら、私財をなげうってでも無所属で出馬するのが、自身の発言を引き受ける人間のやることだろうに。
 これで、地盤を引き継ぐのがそのまんま東だったら笑うしかない。
 
 
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by sleepless_night | 2008-10-03 00:08 | その他